帝王切開だと産後ぽっこりお腹はもとに戻りにくいのか? 何に気をつければいいのかが分からない産後ママがほとんど。
「あなたは帝王切開後のお腹ケアに不安になっていませんか?」
帝王切開によって出産をしたママはたくさんいるので、特別なにも心配することも不安になる必要もありません。
ただ、傷口をちゃんと治したかったり、キレイなお腹に早く戻したいのなら正しいケアは絶対に必要です!
帝王切開をした場合のお腹ケアは普通分娩に比べて傷口がある分、ケアの意識を高く持つ必要があります。
何より術後の傷口を回復させることが最優先になるので、傷口がより早く回復するために傷口の保護、そして、妊娠から崩れているホルモンバランスを整えるなどの対策が重要。
この記事では、帝王切開後に起こる腹痛や痛みはいつまで続くかなど、産後に不安になりやすいことをまとめています。
出産後のお腹がぽっこりする原因や、ぽっこりお腹を引き締める方法をお伝えしていきますね!
もくじ
帝王切開後の傷口の痛みはいつまで?
帝王切開はお腹を切る手術なので、出産後は当然のことながら傷口が痛みます。
痛みが最も強いのは術後の3日間。
この期間に再生した皮ふが形成されて傷口が閉じていくのですが、このときに皮ふの痛みやはれが起こるのです。
皮ふが修復していくときにかゆみが出る。
子どものときに転んでひじや膝をするむいたときにかさぶたができて、治りかけのときにかゆくなったのと同じですね!
ただ転んだ傷口とは違い帝王切開の場合は深く切開しているので、その分皮ふが腫れたり赤みが出やすいことも覚えておくこと。
切開の方法によって傷口の回復期間が変わる!
お腹を縦に切開した場合は、横に切開したときよりも傷口の修復が早いとされています。
出産後はお腹に力を入れると傷口がズキンと痛むので、できるだけお腹に力が入れないようなカラダの動かし方をすることが、痛みから避ける方法の一つ。
⇒ 産後「お腹の皮の戻し方の秘訣!」たるんだお腹をキレイに戻す方法
出産後に起きる4つの腹痛
出産後の腹痛は一つではなく、これら4つが痛みの原因となっています。
・子宮の収縮による後陣痛
・帝王切開による傷口からくる痛み
・止まっていた生理が再開する生理痛
・産後のストレスによる腹痛
出産後にお腹が痛くなる原因をちゃんと知って、ケアと対策をすることが大切です!
できるだけ腹痛を引き起こさないように予防と対策をして、産後の腹痛から逃れるようにしましょう。
後陣痛(子宮の収縮)
後陣痛の痛みのピークは出産後2日~3日。
初めての出産の人より、出産を経験している経産婦さんの方が子宮の戻りが早いため痛みが強いことがあります。
子宮の収縮により起こる後陣痛は、下腹部を中心にギューッと締め付けられるような痛み
悪露により出血、分泌物が排泄されることにより痛むこともあり、痛くて寝れない人もいるほど。
悪露や子宮の収縮がスムーズにいくように、産後崩れているホルモンバランスを整えることがとても大切なこと。
帝王切開による切開部分、傷口による痛み
切開部分の傷口がズキズキとして痛み・かゆみ・はれ・頭痛や発熱が起こることもあります。
傷口に刺激を与えないことが何より重要なので傷口を保護するテープを貼り、服があたってすれないようにして摩擦を防ぎましょう。
止まっていた生理の再開
生理が再開すると、後陣痛と同じように下腹部に痛みがでやすくなります。
痛みが強い場合は腹痛だけでなく、頭痛・吐き気・便秘・げりなどの症状がでてくることも。
生理の痛みの原因はホルモンバランスが崩れてる影響にあるので、産後はホルモンバランスを整えることを意識することが大切!
出産後の生理は不定期になることも多く、出血量も一定ではないので不安にならないようにしましょう。
ストレスによる腹痛
痛くなりやすい部分は下腹部(胃や腸)。
「大きくストレスを感じたときにキューっと胃や腸が締め付けられるような感覚になることがありますよね?」
ストレスを感じやすい人は特に、お腹が締め付けられて痛いという人が多い
胃や腸がストレスを受けた結果、便秘やげりに。
産後は寝れない育児とホルモンバランスの影響により自立神経が乱れ、精神的に不安定な状態になりやすいので、ストレスを感じやすくなっていることも覚えておきましょう。
産後の帝王切開後のケアで大切なこと
産後の帝王切開の原因が分かったところで、次は正しいケアが肝心になりますよね!
傷口に刺激を与えないようにするため、皮ふを早く修復するために欠かせないケアの方法をお伝え!
傷口の回復と保護
帝王切開によってお腹にメスが入っているので、産後のお腹の引き締め、体型戻しを成功させるためにも、傷口を回復させることが何より最優先!
まず、傷口を悪化させないように傷口にケアテープを貼ることが大切なこと。
ケアテープを貼ることで傷口への摩擦や刺激を減らすことができるので、回復しやすい環境をつくることができる
傷口にできる限り刺激を与えないことが重要なので、出産直後に骨盤ベルトで無理に強く締め付けたり、お腹周りを動かす運動や筋トレを行ってしまうと、傷口に負担がかかるため回復が遅くなってしまいます。
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肌の乾燥を防ぐ
妊娠中から女性ホルモンの影響で、肌は乾燥しやすい状態に。
肌が乾燥していると、肌の代謝(肌のターンオーバー)がうまくいかず回復しにくくなる。
特に帝王切開後の傷口と、傷口周辺は皮ふの修復によって乾燥しやすいので保湿をしっかりすることがとても大切!
そこで肌を保湿するには、保湿クリームが何より効果的なケアの方法。
できる限り皮ふに刺激を与えないように、無添加やオーガニックといった皮ふを刺激しない安全性の高い保湿クリームを選ぶこと。
妊娠用・産後用の保湿クリームは、産後のカラダと皮ふのことを考えてつくられているため、しっかりと保湿をして傷口をちゃんと治したい、早くお腹を引き締めたいのであれば、専用の保湿クリームを使べきだと言えますね。
外側からの保湿、水分補給だけでなく、水分をしっかり飲むようにしてカラダの内側からも保湿を心がけることも忘れずに。
子宮の戻りを良くする
産後のぽっこりお腹の一番の原因である子宮は、普通分娩に比べて子宮の収縮、子宮の戻りが遅くなります。
帝王切開によって陣痛が起こらずに出産したため、カラダが出産したという感覚を持っていないことも原因の一つ。
普通分娩と帝王切開どちらにおいても、子宮の戻りを良くするために授乳を行うなどホルモンバランスを整えることも肝心!
ホルモンバランスを整えるために睡眠の質を高めたり、栄養価の高い食事をとるなどの意識やケアが必要になります。
出産後にお腹がぽっこりする原因は?
妊娠により大きく膨らんだお腹は、ただお腹の中の赤ちゃんが大きくなっただけではありません。
それだけが理由ならば、出産後もお腹はすぐにへこんですっきりするはず!
出産後もお腹が大きいままなのはこれら4つが原因となっている。
大きく膨らんだ子宮
妊娠中にお腹の赤ちゃんの成長とともに大きく膨らんだ子宮は、出産後すぐに小さく戻るわけではなく、約6週間の期間をかけて縮んでいきます。
この大きく膨らんだ子宮が、産後にお腹がぽっこりしている1番の原因なのです。
子宮が収縮する早さは人によって違います。
子宮の戻りが遅い人は出産から数ヶ月たっても大きく膨らんだままなので、産後に思うようにぽっこりお腹がへこまないのはホルモンバランスが崩れていることで子宮の戻りが悪い、収縮がうまくいっていないことだということを覚えておきましょう!
開いた骨盤のゆるみ
「産後に骨盤が開いたままだということはもちろん知っていますよね?」
出産後の骨盤はこの2つが原因でゆがみやすい状態になり、その結果体型が崩れれて下腹やお腹がぽっこりと出やすい状況になります。
① 女性ホルモンの影響
妊娠後期からリラキシンという女性ホルモンが分泌され、出産をスムーズに行うために産道と骨盤は広がります。
しかし、その2つを広げるために骨盤周りの筋肉や関節、じん帯がゆるむので骨盤がゆがみやすく不安定な状態になるのです!
出産後もホルモンバランスは崩れているので、骨盤も体型もゆがみやすくなってしまう
女性ホルモンの一つのリラキシンをはじめ、産後はホルモンバランスがゆっくりと元の状態に戻っていくのですが、子宮の戻りと同じように、休息と栄養が不足していれば骨盤は戻りにくく、骨盤周辺もゆるんだ状態の結果になるのですよ。
② 筋力の低下
妊娠中からの運動不足により、全身の筋力は想像以上に大きく低下しています。
特に腹筋やお腹周りの筋肉が大きく低下していることを知っておきましょう!
骨盤はカラダの土台ともいえるとても重要な部分であり、いくつもの筋肉により骨盤は支えられています。
お腹の内側にある内臓も、腹筋などのお腹の筋肉によって支えられているのですが、筋力の低下により内臓を支えきれなくなり、下に垂れることに。
出産後は妊娠から動かしていなかった骨盤周りの筋肉を動かして筋力を戻さない限り、産後のぽっこりお腹は解消されない。
妊娠中の体重の変化
「妊娠中の食べ過ぎで体重は増えましたか?」
妊娠中の体重の激しい増加は、産後のお腹と体型に大きく影響します。
妊娠中に体重のコントロールを意識していた人は、産後に大きく体型は崩れることもなくぽっこりお腹もひっこみやすいのです。
産前に比べて妊娠中はカラダを動かすことが少なくなり、筋肉量も減少するのでその分基礎代謝が下がってしまう
産後の食べ過ぎ
「出産後は食べ過ぎてしまう人はとても多い!」
理由としては、ホルモンバランスが崩れていることで精神的に不安定になりやすく、慣れない育児も重なりストレスが大きくかかりやすい状態だから。
産後直後からカラダを安静にしなければならないため、ストレス発散が難しくなりますよね?
そこでストレスを発散させるためにとる行動が食べることなのです!
産後ママの多くが食べることでストレスを発散させ、その結果体重が思うように減らず、ぽっこりお腹も解消されないことが多い。
産後のぽっこりお腹を解消させる方法
帝王切開後のケア、産後のぽっこりお腹の原因が分かったところで、次はお腹を効率よく引き締める方法が必要不可欠!
これら3つを意識して、産後のぽっこりお腹を解消してくださいね
基礎代謝を上げる
妊娠中からの運動不足で筋肉量が減ったことにより、基礎代謝は大きく下がっています。
産後お腹のぽっこりを解消するためには、基礎代謝を上げることは欠かせないこと!
術後は傷口の痛みがなくなりカラダを動かせるようになれば、徐々に筋肉を動かしていきましょう。
ぽっこりお腹を解消したいからお腹周りだけを動かすのではなく、全身の筋肉を使いながら太ももやお尻といった大きい筋肉を動かすこと!
大きい筋肉をつければその分基礎代謝が上げるので、痩せやすい状態を作ることができ、ぽっこりお腹も解消されやすくなります。
食事の内容を意識する
妊娠中から落ちた筋肉量をもとの状態に戻す上で筋肉を動かすことは大事ですが、動かした分しっかりと栄養を取り入れること肝心。
そのためにはたんぱく質を意識してとること。動かしたカラダの回復に必要なビタミン・ミネラルも忘れずにとることも大切です!
「これを食べたらカラダにいいだろうな!」と思うものを積極的に食べることが産後においては大事なこと。
体温を上げると脂肪は燃焼しやすいカラダの環境になるので、カラダを冷すような食べ物はできるだけ避け、体温を上げる食べ物をチョイスしながら食べましょう!
お菓子やパンなど栄養価の少ないものはできるだけ食べないようにし、栄養のあるもの食べて産後のカラダが戻りやすいように状態にするように。
産後は栄養が不足しがちになるので、サプリをとることもスムーズな体型戻しのサポートになりますよ!
骨盤ベルトで骨盤を締める
帝王切開後は傷口が痛むので、傷口がしっかり治ってから骨盤ベルトをつけるようにしましょう!
産後は女性ホルモンの影響で骨盤周りの筋肉がゆるんでいるので、正しい位置に戻すためにも骨盤ベルトの着用は必須。
帝王切開後はお腹に力が入りにくくなることが多くあります。そこで骨盤ベルトを巻くことで腹圧(体の軸)が高まり、カラダに大きな負担をかけずに動かせるようになります。
開いた骨盤をしっかり締めないことには、産後の体型はスムーズに戻りにくいということも忘れないでくださいね。
まとめ
帝王切開の場合は普通分娩に比べ、術後の傷口へのケアをしっかりすればいいだけのこと。
傷口の修復を早めるために保湿クリームと水分摂取で乾燥を防ぎ、ホルモンバランスを整えるなどのケアが大切!
たんぱく質や栄養価のある食べ物をとることを忘れない。開いた骨盤を妊娠前の状態に戻すなど、必要最低限のことをすれば帝王切開であろうとスムーズに体型戻しを成功することができます!
帝王切開後は傷口が痛み、思うようにカラダを動かすことが難しいですが、一つひとつケアをすれば傷口の回復は早まるので自分のカラダのことを考えながら産後生活を送りましょう!