妊娠中に増えた体重と崩れた体型は、出産が終わったらすぐに元には戻らないのが現実。しかし、産後はいつから痩せるのかが気になりますよね?
産後は時間が経てば、自然に痩せることはないことは分かっているはず。だからこそ、痩せるための正しいケアを実践する必要があります。
痩せるためのポイントをいくつか抑えておけば、スムーズに痩せることができるので、「一体いつになったら痩せるの?」というイライラや不安もなることでしょう。
この記事では、産後に太る原因や、いつから痩せるのか?そして、出産後に痩せる必要なことや大事なポイントをお伝えしています!
産後に痩せない原因は?体重が増える原因?
出産後は体に必要な睡眠と栄養をしっかりとり、体の状態を整えていると痩せやすい環境をつくることができるのですが、妊娠中からの変化する体のケアをせず、そのままにしてしていると痩せにくい状態となります。
まずは、痩せない原因となるものを見ていきましょう。
妊娠中に一時的についた脂肪
妊娠中は、お腹周りを中心に脂肪がつきやすくなります。これは、単なる運動不足や食べ過ぎでつくわけではなく、女性ホルモンの影響でつくのです。
この女性ホルモンは、お腹の赤ちゃんを外からの衝撃から守るため、母体が栄養不足になったときに、赤ちゃんに栄養を届けるためと、赤ちゃんの生命維持に欠かせない働きを持っているのですよ。
なので、妊娠中は一時的に脂肪がつきやすく、その分、体重も増えてしまいます。
一時的についた妊娠特有の脂肪は、出産後に落ちやすいので心配することはありません。しかし、ホルモンバランスの状態が崩れていると、脂肪はなかなか落ちないので注意が必要!
妊娠中からの食べ過ぎ(体重増加)
妊娠中は体重が増えやすいといっても、増えすぎてしまうと、産後に体重が減りにくくなります。
先ほどお伝えした、妊娠中に一時的につく脂肪は、出産後すぐに落ちるのですが、食べ過ぎによってついた脂肪は落ちにくいのです。
どれだけ妊娠中に体重が増えたかによって、産後の痩せやすさも違ってくることを覚えておいてください。そして、産後の食べ過ぎは最も痩せにくくしてしまう行為の一つ。
妊娠中に食べ過ぎたり、体重を増やしすぎてしまった人は、出産後にも同じように過ごしてしまう可能性が高くあります。
その理由は、産後は慣れない育児と、出産でダメージを受けた体は、自分が思っている以上にストレスがかかるので、そのストレス解消のために食べることに走ってしまうのです。
自分なりのストレス解消法をしっかり持たなければ、産後に体重を減らして痩せることは難しくなります。
妊娠中から開いた骨盤
妊娠中から開いた骨盤の影響により内臓が下がるため、下腹がぽっこりと出たり、お腹周りに脂肪がつきやすくなります。
更に、内臓が正しい位置にないことで、血流が悪くなるため、代謝が下がり、ますます痩せにくい状態に。
骨盤は体の土台となる、体型を決める大事なところなので、妊娠前のような骨盤の状態にしない限り、痩せることも難しくなりますよね?
ここでも女性ホルモンの影響が。妊娠中からリラキシンという女性ホルモンにより、骨盤周辺の筋肉と関節。
じん帯がゆるめられ、その結果、骨盤と産道は広がっていくのですが、出産後も女性ホルモンの影響で、骨盤がゆがみやすくなっています。
骨盤がゆがんでしまうと、体型に影響が出てしまうことはもちろんですが、姿勢の悪化から、血流状態やお腹のたるみが目立つようになったりと、いろんな悩みにもつながることに。
産後はこの骨盤をゆがまないように固定し、開いた骨盤を閉じることがスムーズな体型戻しにつながり、結果的に痩せやすい体をつくることができるのです。
姿勢の悪さの影響
姿勢が悪いと痩せにくいということを、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
姿勢が悪いことで、お腹や内臓が圧迫され、血流の状態が悪くなることで、代謝が下がってしまいます。代謝が下がると痩せにくくなってしまいますよね?
そして何より、姿勢が悪ければ、お腹周りの筋肉や腹筋をしっかり動かせなくなるため、横腹やお腹周りの脂肪はなかなか落ちず、それと同時に体重も思うように減らない結果になるのです。
産後の姿勢を悪くしてしまう原因となっているのが、先ほどもお伝えした、出産後にゆがんでしまう骨盤、妊娠中からの運動不足による筋力の低下。
産後は腹圧(体の軸)が弱くなっているため、お腹にグッと力が入りにくい状態に。
お腹にグッと力が入らなければ、正しい姿勢を維持することができないので、姿勢は悪くなり、それがひどくなると腰痛となってしまうことがほとんど。育児で姿勢が崩れやすくなるので、姿勢には意識をしたいところ。
睡眠不足による影響
十分な睡眠をとることは、出産でダメージを受けて体を回復させることにつながるのですが、産後にたまりやすいストレスを解消する大きな役割もあるのです。
ストレスを解消しなければ、ホルモンバランスが整わないため子宮の戻りは悪くなり、妊娠中についた脂肪は落ちにくくなります。
産後スムーズに痩せるためには、ホルモンバランスを整え、しっかり睡眠をとることが大切なことだということを忘れずに。
とは言っても、産後は赤ちゃんの夜泣きや、忙しい育児でゆっくり寝ることも難しいですよね?
なのでその分、お昼に昼寝をしたり、睡眠時間がとれないのであれば、睡眠の質を高めるように工夫したりと、体を休ませることができる方法はいくらでもあります。
睡眠不足は食欲が増し、食べすぎにつながることも覚えておきましょう!
産後に痩せて体重が減るのはいつから?
「産後はいつ痩せるのか?」そして、いつ痩せ始めるのかということが分かっていれば、痩せるための準備や対策ができますよね?果たして産後に痩せるのはいつからなのでしょう。
出産直後
妊娠中から約10キロ~12キロも増えた体重は、出産後にお腹の赤ちゃん・胎盤・羊水が出ていくので約7キロほど体重が減ります。
残りは妊娠中に増加した血液や水分、脂肪が体重がすぐには減らない原因となるのです。
これら妊娠中に増加したものは、ホルモンバランスや体内の状態が整うことにより元の状態に戻るので体重も減ることにつながります。
出産直後は妊娠中に増えた体重の約半分が減るので、後は体の状態をどれだけ妊娠前の状態に戻すかということが重要に。
1ヶ月~3ヶ月
一ヶ月検診が終わった後は、徐々に動かしていなかった体を動かすことが大切です!体を動かすことにより、妊娠中から動かせていなかった筋肉が使われ、下がっていた代謝が戻るようになります。
当然、代謝が上がると脂肪が燃焼しやすくなるので痩せることにつながりますよね?
そして、産後は母乳により約500キロカロリーという、かなり多いエネルギーを消費するため痩せやすい状態がつくられます。痩せやすい状態だからといって食べ過ぎてばかりいては、いくら体が元の状態に戻るからといっても痩せません。
特にこの時期は、妊娠中から赤ちゃんを守るために一時的についている脂肪が落ちやすいので、食べ過ぎないようにすることが肝心です。
3ヶ月~6ヶ月
出産から3ヶ月も経てば、体の状態は元に戻り、十分体を動かすことができるので、お腹周りを中心に体を動かすことによって体重は減りやすく、痩せやすくもなります。
なぜ、お腹を中心に動かした方がいいかというと、妊娠中からお腹に赤ちゃんがいたので、お腹をひねるといった動きがほとんどなくなり、筋肉を動かさずにいたため、動かすことで筋肉が戻り、お腹が引き締められやすくなるのです。
筋肉を効率よく動かすためにも、呼吸を意識するような有酸素運動を心がけましょう!
特に歩くことは妊娠前の体の状態に戻すために最も必要なことでもあるので、呼吸を意識しながら筋肉を動かすことで痩せやすくなることを覚えておいてくださいね。
授乳で痩せるのはいつまで?【母乳で痩せる方法】
母乳は1日の消費カロリーは約500キロカロリーですが、これは食事の1食分になる消費カロリーです。
1食分がなかったことにできるというとかなり大きいですよね?これは授乳をしていれば自然に痩せていくはずです。
しかし、授乳をしていれば安心というわけではありません。痩せたいからとスポーツジムに通う約7割の人たちは、痩せずにいることがほとんど。
それは、ジムに行っているからという安心で、ついつい食べ過ぎてしまっているのです。
ジムで体を動かす消費エネルギーはだいたい200キロカロリーほど。実は授乳のカロリー消費の半分に及ばないことが多いのですよ。
産後の授乳はより痩せやすくするためのおまけ感覚でいることが理想。
次第に母乳の量も減ってくると同時に、消費カロリーも減ってきます。母乳で痩せるというよりは、母乳で痩せやすい環境が作られやすいということを覚えておきましょう!
授乳をすることで、オキシトシンという女性ホルモンが分泌されるので、産後に大きく膨らんでいる子宮はもどりやすくなり、体重や体型にも影響してくるのです。
産後に体重を減らすためには食事が肝心
産後に体重を減らすには、やはり食事が最も肝心です。食事は栄養バランスよく食べること!
それは言うまでもなく分かっていることですよね?しかし、出産後になかなか痩せない人は、栄養をしっかりとれていなかったり、添加物が多い食べ物をとっていることが多く見られます。
食事内容に気をつけることも大事ですが、食事の量の方が重要!食べ過ぎてしまう人は、食べ方に問題があることがほとんど。よく噛んで食べないことや、早食いが目立ちますがあなたはどうでしょうか?
よく噛んでゆっくり時間をかけて食べることで、満腹中枢が刺激されやすく満腹感で満たされやすくなります。食事内容と食べ方を意識して食事をとるようにしてみましょう。
あと、たんぱく質をとることで、食欲が抑えられるので、筋肉力の回復もかねて、お肉や魚、たまごやとうふなど、バリエーションが多いたんぱく質食を考えて食べること。
たんぱく質だけでなく、ビタミンやミネラル、カルシウムが豊富に含まれている食材をできるだけ選ぶようにし、栄養価の高い食事にしましょう。
体の回復と母乳のため、かなりの栄養を必要とするため、サプリメントから産後に不足しがちな栄養を取り入れるなどすることも、痩せやすい体の状態をつくる方法の一つ。
産後の体重を落とすための産後ダイエット法
出産後は早く痩せたい、ちゃんと痩せたいとおもうのは当然ですよね?
そこで、出産後に痩せるために効果的なダイエット方法と、大事なことをお伝えしていきます。
ホルモンバランス整える
ホルモンバランスを整えることは、妊娠中に脂肪を落ちやすくしたり、子宮を戻りやすくしたりと、妊娠前の体の状態に戻すために最も重要なこと。
そのためには、1番始めにお伝えした原因に対して、対策やケアをする必要があるのです。一つ目は睡眠の質を高めて、ストレスを解消させること。
産後はやはり睡眠が大切です。睡眠の質が悪ければ、痩せにくくなるので、寝る前には食事をしない、胃に負担がかからないものを食べるといった、小さな工夫が肝心。
消化の良くない食べ物はさけ避け、栄養価の高い食事を心がけるように。
疲れを感じているときや、寝る前に大きくゆったりと深呼吸をすると、全身に酸素が行き渡るので、血流状態が良くなり、リラックスができますね。
産後はストレスを減らすことを意識すれば、ホルモンバランスも整い、痩せやすい体をつくることができますよ。
開いた骨盤を戻す
産後に開いた骨盤を戻すことで、正しい姿勢を維持することができ、痩せやすい体の状態をつくることができます。
そのためには、開いた骨盤を産後骨盤ベルトで固定し、元の位置に戻すことが大切です。
産後骨盤ベルトをつけなければ、骨盤が開いたままだけでなく、おしりや下半身が大きくなって、洋ナシ体型に変わってしまう人も多くいます。
骨盤は体型を決める大事な部分なので、絶対に開いた骨盤は締めること。
骨盤ベルトは骨盤を締めるだけでなく、体の軸となる腹圧を高めることもできるので、ラクに姿勢を維持しやすかったり、姿勢が崩れないように予防することができます。
外出時は骨盤ベルトは欠かせないアイテムの一つと言えるので、出産直後から骨盤ベルトをつけるのを忘れてしまった人は、今からでもつけるようにして、腹圧を高めるようにして、痩せやすい体の状態をつくることが肝心ですよ!
水分をたっぷりとる
産後に痩せやすい状態を作るには、たっぷり水分をとることが求められます。なかなか痩せない人は、1日に2リットルも水分が飲めていない人が多いので、絶対に2リットル以上の水分は飲むこと。
授乳により、更に水分は体から出て行くので、理想は3リットルと言いたいところです。
水分をとることで基礎代謝が上がるため、痩せやすいことはみんながしっていることなのですが、なかなか実践できていない人がほとんど。
水分をとることは、ホルモンバランスを整えたり、血流の状態を良くしたり、筋肉が固まらないようにしてくれたりと、実はいろんな効果があるので、しっかり水分はとるように。特に、起床時は寝ている間に体内から水分がでていっているので、意識をして水分をとることが大事。
ごくごく飲むのではなく、一度口に含んでからちびちび飲むようにすることが、たっぷり水分を飲めるようになる秘訣ですよ!
産褥体操や骨盤体操でとにかくお腹の筋肉を動かす
産後はとにかくお腹の筋肉を動かすこと!そうすることで、腹筋やお腹周りの筋肉が鍛えられ、姿勢の改善や血流状態が良くなります。
そこで、産後に有効な運動が、産褥体操と骨盤体操。
どちらも体を動かすときは、お腹の筋肉を意識して動かすようにして行うこと。できるだけ呼吸は止めずに、深く呼吸をしながら体を動かすことがポイントです!
骨盤周りの筋肉も鍛えられるので、開いあた骨盤を戻すことにも効果が期待できる、産後ダイエットに有効な方法の一つ。
まとめ
産後はいつから痩せるというと、出産直後から大きく体重が減り。ホルモンバランスや体の状態が整っていくにともない体重も減り痩せていきます。
しかし、開いた骨盤や崩れた体を戻さずして痩せることはありません。産後は開いた骨盤を、骨盤ベルトでケアをし、姿勢や血流状態を良くしていくことが、痩せることにつながるのです。
産後の体を、妊娠前の体の状態に戻すことが、理想的に痩せる唯一の方法だと覚えておいてください。
代謝を上げるためには?血流を良くするには?と、自分は何をすれば痩せるのかを考えることで、痩せるスピードは早くなります。早く痩せて妊娠前の体を取り戻しましょう!